【睡眠効果あり】水出し緑茶は危険?|正しく理解して不安解消!メリットと作り方を解説!
暑い夏は水出し緑茶がより一層おいしく感じる季節ですね。
夏の日差しを感じながら、冷たい水出し緑茶を一口飲むと、口いっぱいに広がる爽やかな風味と穏やかな甘みが心地良い気分を運んでくれます。まさに夏を乗り切るためには欠かせない飲み物。
そんな水出し緑茶ですが「危ない」という声を耳にしたことはありませんか?
聞いたことある!でもなにが危険なのか、安全なのか知らないかも。
普通に飲んでるけど危険性なってあるの?
この記事では、水出し緑茶が危ないと言われている理由、メリットやデメリット、甘みがアップする作り方などを詳しく解説します。さらに、水出し緑茶が持つカフェインの量や睡眠の質への影響なども探っていきます。
- 水出しの緑茶が危険と言われている理由
- 水出し緑茶のメリット、デメリット、睡眠の質への影響
- 甘味がアップする作り方
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またり
- 日本茶アドバイザー資格を保有
(日本茶に関する消費者への初級指導者) - 表千家 茶道
(入門・習事の免状取得済み) - 日本茶サブスクを利用中
(通算利用履歴10年以上~)
水出し緑茶そのものには危険はありません。
危険と言われている理由は水道水の使用にあります。
正しく理解をすることにより、安全でおいしい水出し緑茶を作ることができます。
また、水出し緑茶には体に嬉しいメリットもたくさん、睡眠の質の向上も期待できるので是非、飲んでいただきたい夏にピッタリの飲み物です。
水出し緑茶は危険なのか?
「水出し緑茶は危ない」という言葉を聞いたことはありませんか?
なぜそう言われているか、理由について詳しくご紹介します!
危険と言われる理由は水道水にある!
水道水が危険と言われるはなぜ?
水道水には残留塩素(カルキ)が含まれています。
この塩素を含む水を飲んだときに健康への懸念があるのでは?と心配する声も少なくありません。
これが危険と言われる理由のひとつめです。
しかし、塩素の含有量はごく微量であり、そのまま飲んでも健康に影響はないとされています。
この塩素には水を殺菌し、消毒をするという役割があります。
これにより水道水には有害な菌は存在せず、そのまま飲んでも安全な水となっています💧
蛇口の周りにできる「白い水垢」を「カルキ汚れ」ともいうね
水道管の老朽化によりサビが発生する場合があります。
定期的な点検がおこなわれていなかったり、築年数が著しく古く、放置された物件などは水道管が劣化しサビを発生させてしまう場合があります。
これが危険と言われている理由のふたつめです。
日本の水道水は安全性が高い!
日本の水道水は一般的に高い安全基準を満たしており、厳しい管理や浄化プロセスが行われています。
自治体や水道事業者は水質テストを定期的に実施しており、安全性も問題ありません💧
参考:東京都水道局「水源・水質>水道水質基準>水質基準項目」(最終アクセス:2024年5月31日)
水出し緑茶そのものは危険でない!
水出し緑茶そのものは危険ではありませんが、上記に記載したように水道水の使用による懸念があるのも事実です。
不安を解消する方法として、ミネラルウォーターを使用することもおすすめです。
ミネラルウォーターであれば水道水が持つ独特の塩素のニオイがありません。
日本茶の相性が良い”軟水”のミネラルウォーターが特におすすめだよ
水出し緑茶のメリット・デメリット
水出し緑茶には以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット①:カフェインが少なく甘みが強い
苦み成分であるカフェインはお湯の温度が高いほど抽出されやすく、低いと抽出にされにくいという性質があります。
水出し緑茶は抽出時に温度が低いため、カフェインの抽出が相対的に少なくなります。一方で、甘味や旨み成分であるテアニンは低温でも抽出されやすいので、水出し緑茶を飲むと甘みを感じやすくなる傾向があります。
冷たい水で緑茶を淹れると、うま味を呈するアミノ酸類のテアニンや渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)は、お湯で入れた場合と同様に溶出されますが、渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)と覚醒作用を持つ苦味のカフェインの溶出量は溶出量が低下するため、うま味を感じやすいお茶を淹れることができる。
農林水産省「緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」」(最終アクセス:2024年5月31日)
メリット②:免疫機能を高める効果が期待できる
水出し緑茶には免疫力を高めるとされるポリフェノールの一種であるカテキン(EGC)が豊富に含まれています。
そもそも緑茶には以下の4種類のカテキンが含まれています。
- エピガロカテキンガレート(EGCG)
- エピガロカテキン(EGC)
- エピカテキンガレート(ECG)
- エピカテキン(EC)
特に水出し緑茶で多く抽出されるエピガロカテキン(EGC)には、体内に侵入してきたウイルスや細菌などから体を守る免疫機能を活性化する効果があります。
参考:農研機構「水出し緑茶に含まれるエピガロカテキンのマクロファージ食作用増強メカニズム」(最終アクセス:2024年5月31日)
カフェインが少なく甘みが強い、免疫力を高める効果が期待できる!
これらの特徴をみると健康志向やカフェインに敏感な方、寝る前にお茶を飲みたい方に特におすすめだね!
デメリット①:カテキン(EGCG)・カフェインが抽出されにくい
先ほどお話した通り、苦み成分であるカフェインはお湯の温度が高いほど抽出されやすく、低いと抽出にされにくいという性質があります。お湯で淹れる緑茶と比べるとカフェインやエピガロカテキンガレート(EGCG)と呼ばれるカテキンの抽出が相対的に少なくなります。
お湯で淹れた場合に多く抽出されるエピガロカテキンガレート(EGCG)には、アレルギーの抑制効果や脂肪燃焼効果、抗酸化作用などの効果があります。
参考:太陽化学株式会社「全身の健康を緑茶カテキンでケア!?緑茶カテキンの幅広い機能性とは」(最終アクセス:2024年5月31日)
デメリット②:お茶ができるまでの時間が長い
茶葉からゆっくりと低温で抽出されるため、水出し緑茶を作るには時間がかかります。
お湯で淹れる緑茶に比べると水出し緑茶の場合は2時間から6時間程度の浸漬時間が必要です。
このため、急いで飲みたい場合や手軽に作りたい場合には不便さを感じることがあります。
カフェインやカテキンの抽出が少ないから、苦味や渋みを好む方は物足りなさを感じるかも。あと時間がかかるので時間に余裕をもって作る必要があるね。
水出し緑茶には睡眠の質を向上させる効果も?
緑茶を飲むと眠れなくなる。
これは緑茶に含まれるカフェインが原因で、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
しかし、水出し緑茶には睡眠の質を向上させる効果があると言われています。
効果①:カフェインの低減効果
カフェインは覚醒作用を持つため、寝る前に摂取すると眠りの質や入眠時間に悪影響を及ぼすことがあります。
水出し緑茶はお湯で淹れた緑茶に比べてカフェインの抽出量が少ないため、寝る前に飲んでも睡眠の質への影響が軽減されるとされています。
効果②:アミノ酸の効果
水出し緑茶には甘みをもたらすアミノ酸が多く含まれています。特に睡眠を促す作用のあるテアニンと呼ばれるアミノ酸にはリラックス効果があり、ストレス軽減や睡眠の質の向上が期待できるとされています。
脳がリラックスしているときには「α波」が出ているとよく言われますが、テアニンはこのα波を増やすということが最近の研究で明らかになっています。
鹿児島 お茶の美老園「水出し煎茶のテアニンが睡眠の質を良くする!」(最終アクセス:2024年5月31日)
水出し緑茶でリラックス!睡眠の質が向上することで、翌朝の目覚めがスッキリしたり、日中の集中力やパフォーマンスが向上することも期待できるね。
お茶の甘みがアップする水出し緑茶の作り方と注意点!
水出し緑茶の甘みを引き出すためには、以下のポイントに注意しましょう!
ゆっくり、じっくり、待つだけ。
水出し緑茶を作る際には、お茶の種類や好みに合わせて抽出時間や水の温度を調整することが大切です。
低温で長時間浸すことで甘み成分やアミノ酸がより抽出され、お茶の甘みを引き立たせることができます。
私が普段から愛用しているHARIO(ハリオ)のフィルターインボトルを例にご紹介します。
準備するもの
- フィルターインボトル(750ml用)
- 水750ml(もしくは、ミネラルウォーター)
- 茶葉15g(もしくは、ティーパックでも大丈夫)
作り方
抽出時間を少し長めにするのがおすすめだよ。
おすすめの茶葉とボトル
高品質で甘みが豊かな茶葉を選ぶことで、水出し緑茶の味わいをより一層楽しむことができます。
新茶や一番茶、有機栽培の茶葉などがおすすめです。
注ぎ口内側にフィルターがセットされているフィルターインボトルは茶葉を取り出すことなく注げるので水出し緑茶を簡単につくるのに最適なボトルです。手軽に美味しい水出し緑茶を楽しむことができます。
茶葉の中でも深蒸し茶や玉露などの甘みが強い品種を選んでみると、より味わい深く美味しい水出し緑茶を楽しむことができるよ。
\飲んだ後の茶殻の使い道をご紹介しています!/
FAQ
まとめ:水出し緑茶に危険はない。むしろメリットが大きい。
水出し緑茶そのものに危険はありません。
水道水の使用が気になる方は、浄水をした水道水または軟水のミネラルウォーターを使うのもおすすめです。
水出し緑茶は爽やかな味わいと健康にも良い効果があるとされ、多くの方に好まれています。
しかし、メリットやデメリット、作り方を知らない方も多いのではないでしょうか。
お茶の甘みがアップする水出し緑茶の作り方は、品質が高く甘みが強い深蒸し茶などの茶葉を使うことです。
そして、冷蔵庫のなかでゆっくりと抽出されるのを待つだけ。そうこれだけ。
さらにフィルターインボトルを使うとお茶を注ぐときもボトルを洗う時も手軽にできます。
注意点として、衛生上からできるだけ2日程度で飲みきること、必ず冷蔵庫で保存することです。
水出し緑茶を美味しく楽しむためには、正しい作り方と適切な保存方法を守ることが大切です。これらのポイントを実践することで、いつでも風味豊かな水出し緑茶を楽しむことができます。
お茶の美味しさと健康効果を最大限に引き出し、睡眠の質の向上も期待できる水出し緑茶は暑い夏にピッタリな飲み物ですね!
興味がある方は簡単なので是非つくってみてください!