水出し緑茶は危険?常温放置がNGな理由と、安心して楽しむ3つのコツ

こんにちは!
今日は「水出し緑茶って実は危険なんじゃないの?」という話について書きたいと思います。
夏になると急に飲みたくなる水出し緑茶。冷蔵庫から取り出してグラスに注ぐあの瞬間、最高ですよね。
でも、ふと検索してみると「水出し緑茶 危険」なんて候補が出てきて、え?って思った経験ありませんか?

「えー、普通に飲んでたけど大丈夫だったよ?」
「むしろ体に良さそうなのに…」
「水道水がダメなの?」
こんな疑問を持つ方、結構多いと思うんです。
よく言われるのは「常温で放置すると菌が繁殖する」とか「水道水の塩素が心配」とか。確かにそう聞くと不安になりますよね。
でも実は、これって少し話が混乱してるんじゃないかなと思うんです。
今日はこの「水出し緑茶危険説」について、ちょっと違う角度から考えてみたいと思います。結論から言うと、正しく作れば全然心配いらないし、むしろ素晴らしい飲み物だと思うんですよね。
しかも、1日たった約50円前後で、カフェインを気にせず緑茶の健康効果を丸ごと取り入れて、しかも睡眠の質まで上がる方法があるんです。
- 水出し緑茶が危険と言われる本当の理由
- 安全に作るためのポイントと注意点
- 体に嬉しいメリットと睡眠への効果
- 甘みを引き出すおいしい作り方
日本茶アドバイザーの筆者がわかりやすく解説します。
さらに最後には、初心者でも手軽に始められる「おすすめアイテム」も紹介しています。
自宅で手軽に、安全に、おいしく水出し緑茶を楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。


またり|日本茶アドバイザー・日本茶ブログ「今日の一煎」運営者
- 日本茶アドバイザー資格 保有
- ブログ「今日の一煎」運営
- 好きなお茶:抹茶、煎茶、ほうじ茶
- お茶歴:10年以上
- 日常的にお茶を淹れて暮らす会社員
お茶の魅力は、味だけでなく“静けさ”や“整う感覚”。
ほっと一息つける日本茶の力を伝えていきます。
\水出し緑茶がこれがおすすめ!/


水出し緑茶が「危険」と言われる理由とは?
まず、なぜ「危険」と言われるのか整理してみましょう。
主な理由は3つあります。
1つ目は、常温放置による雑菌の問題です。
水出し緑茶って、お湯で淹れるお茶と違って熱湯での殺菌効果がないんですよね。だから常温に長時間置いておくと、菌が繁殖する可能性があるわけです。
でもこれって、麦茶も同じですよね?コーヒーの水出しも同じ。
つまり「水出し緑茶だけの問題」じゃないんです。
2つ目は、カフェインの摂取量の問題です。
「水出しだからカフェインが少ない」と思って、ガブガブ飲んじゃう人がいるんですよね。確かに少ないんですが、ゼロじゃないので、大量に飲めばそれなりの量になっちゃいます。
まあ、これも常識の範囲内で飲めば問題ないと思うんですが。
3つ目は、茶葉の選び方の問題です。
古い茶葉や保存状態の悪い茶葉を使うと、味が悪いだけじゃなくて衛生的にも良くないんです。
とはいえ、これも「当たり前のこと」ですよね?
つまり、特別に危険な飲み物というわけじゃないんです。
ちょっとした注意点はあるけれど、それって他の飲み物でも同じ。正しく扱えば、むしろ体に優しい素敵な飲み物だと思うんですよね。
安心して水出し緑茶を愉しむためのポイント3つ
「危険じゃないのはわかったけど、具体的にどうすればいいの?」と思いますよね。
実は、すごく簡単なんです。
コツ1:新鮮な茶葉を使う
これ、当たり前すぎて拍子抜けするかもしれませんが、一番大事なポイントです。
賞味期限をチェックしましょう。
開封前なら2年くらい、開封後は3ヶ月以内に使い切るのがベストです。「あれ、この茶葉いつ買ったっけ?」みたいな状況、ありますよね。僕もよくやります。
保管も大切です。
直射日光を避けて、湿気の少ない場所で保管。密閉容器に入れておけば完璧です。
冷蔵庫に入れる人もいますが、結露に気をつけてくださいね。出し入れの温度差で水滴がついちゃうことがあるので。
新鮮な茶葉って、手で触るとパリッとしてるんです。しなっとしてたら、ちょっと湿気てるかもしれません。
- 直射日光を避ける
- 湿気の少ない冷暗所で保管
- 密閉容器に入れて空気に触れさせない
- 冷蔵庫保管の場合は結露に注意
コツ2:水と温度管理
水は軟水を選びましょう。
日本茶には軟水が合うんです。水道水を使う場合は、浄水器を通すか一度沸騰させて冷ましたものを使うといいですね。
塩素の匂いが気になる人もいますからね。
温度管理は絶対です。
作るときから保存まで、ずっと冷蔵庫。これは絶対に守ってほしいポイントです。
「ちょっとくらいなら常温でも…」と思いがちですが、特に夏場は危険です。菌の繁殖スピードが違いますからね。
- 作る時:冷水または常温の水で作り始める
- 抽出中:必ず冷蔵庫で抽出(常温放置は絶対NG)
- 保存時:完成後も冷蔵庫で保管
コツ3:24時間以内に飲み切る
これも大事なルールです。
どんなに丁寧に作っても、時間が経てば品質は落ちます。24時間以内に飲み切るのがベストですね。
作り置きのコツもあります。
容器はちゃんと洗って、できれば煮沸消毒。茶葉は清潔なスプーンで取り分ける。完成したら茶葉は取り除く。
基本的なことですが、これだけで安全性がグッと上がります。
「あれ、味が変だな?」と思ったら迷わず処分しましょう。
もったいない気持ちはわかりますが、体調を崩すよりはマシです。
- 容器は煮沸消毒してから使用
- 茶葉は清潔なスプーンで取り分ける
- 完成後は茶葉を取り除く
- 注ぐ時は清潔なコップを使用
- 酸っぱい匂いがする
- 味が変わっている
- 濁りが出ている
- 24時間以上経過している
初心者でも安心!おすすめの水出し緑茶3選
「理屈はわかったけど、具体的に何を買えばいいの?」って思いますよね。
初心者の方でも安心して選べる、おすすめの茶葉をいくつか紹介しますね。
どれを選ぶときも「水出し対応」って書いてあるものを選ぶと失敗しないですよ。
【品質重視】八女茶の水出しティーバッグ
福岡県八女市産の高級茶葉を使ったティーバッグです。
八女茶って、甘みと旨みがすごく豊かなんですよね。水出しにすると、その甘みが特に際立ちます。
ティーバッグタイプなので処理も簡単。初心者の方にはピッタリだと思います。
価格帯 | 1,000円〜1,200円(16P〜30P入り) |
1杯あたり | 約40円〜約60円 |
特徴 | 福岡県八女市産、甘みと旨みが豊か |
こんな人におすすめ | ・手軽に本格的な味を楽しみたい人 ・来客用にも使える高品質なお茶が欲しい人 | ・上品な甘みを楽しみたい人
【安全重視】無農薬・有機栽培の宇治茶
京都宇治産の有機栽培茶葉です。
農薬や化学肥料を使っていないので、小さなお子さんがいる家庭でも安心ですね。水出しで長時間抽出しても、余計な成分を心配する必要がありません。


価格帯 | 2,000円〜2,400円(70P入り) |
1杯あたり | 約30円〜約40円 |
特徴 | 無農薬・有機栽培、子どもも安心 |
こんな人におすすめ | ・妊娠中・授乳中の人 ・オーガニック食品にこだわりがある人 | ・子どもと一緒に飲みたい人
【コスパ重視】スーパーで買える定番商品
伊藤園の水出し専用緑茶ティーバッグなんかが有名ですね。
全国のスーパーで手に入るし、コストパフォーマンスも良いです。水出し専用に調整されているので、短時間でもしっかり旨みが出ます。
価格帯 | 500円〜700円(50P入り) |
1杯あたり | 約10円〜約15円 |
特徴 | 全国のスーパーで手に入る、水出し専用調整 |
こんな人におすすめ | ・コストを抑えたい人 ・近くで手軽に買いたい人 | ・毎日気軽に飲みたい人
美味しく淹れられる!水出し緑茶のボトル&急須おすすめ2選
良い茶葉を手に入れたら、次は道具ですね。
容量は使用頻度に合わせて選んでくださいね。1〜2人なら500ml、家族なら750ml〜1Lがおすすめです。
ハリオのフィルターインボトル(見た目・使いやすさ◎)
これ、めちゃくちゃ便利です。
注ぎ口にフィルターが付いているので、茶葉を取り出さなくても直接注げるんです。ガラス製で見た目もおしゃれ。
- 750mlサイズで家族分もOK
- 食洗機で洗える(これ重要)
- 冷蔵庫のドアポケットにすっきり収まる
- 茶葉が漏れない
購入者のレビューも「見た目がおしゃれ」「手入れが楽」って声が多いですね。
🍵こちらの記事で詳しくご紹介しています
- インテリアにこだわりがある人
- 手入れの簡単さを重視する人
- 家族みんなで楽しみたい人まる
割れない透明急須(小さい子どもがいても安心!)
樹脂製で割れないタイプもあります。
小さなお子さんがいる家庭だと、ガラスはちょっと心配ですよね。これなら万が一落としても大丈夫です。
軽くて持ちやすいし、透明なので抽出具合も見えます。
🍵こちらの記事で詳しくご紹介しています
- 小さな子どもがいる家庭
- アウトドアで使いたい人
- 軽くて扱いやすいものが欲しい人
水出し緑茶の嬉しい効果とメリット
ここまで安全性の話をしてきましたが、実は水出し緑茶って体にすごく良い効果があるんです。
カフェインが少なくて甘みが強い
これが水出し緑茶の最大の特徴ですね。
カフェインって高温で抽出されやすいんです。だから水出しだと抽出量が少なくなります。
一方で「テアニン」っていう甘み成分は低温でも抽出されやすい。だから水出し緑茶は甘くて優しい味になるんです。
簡単に言うと「苦くなくて甘い」ってことですね。
冷たい水で緑茶を淹れると、うま味を呈するアミノ酸類のテアニンや渋味の弱いエピガロカテキン(EGC)は、お湯で入れた場合と同様に溶出されますが、渋味の強いエピガロカテキンガレート(EGCG)と覚醒作用を持つ苦味のカフェインの溶出量は溶出量が低下するため、うま味を感じやすいお茶を淹れることができる。
農林水産省「緑茶の美味しさと機能性を両立する「水出し緑茶」」(最終アクセス:2025年5月31日)
睡眠の質が良くなる
さっき出てきた「テアニン」には、実はリラックス効果があるんです。
- 脳をリラックスさせる
- ストレスを軽減する
- 睡眠の質を向上させる
- 集中力もアップする
寝る前に普通の緑茶を飲むとカフェインで眠れなくなりますが、水出し緑茶なら大丈夫。むしろ良く眠れるかもしれません。
免疫力アップも期待できる
水出し緑茶には「エピガロカテキン(EGC)」っていう成分が豊富に含まれています。
これをものすごくざっくり言うと「体を守ってくれる成分」です。
風邪やインフルエンザの予防、アレルギー症状の軽減、生活習慣病の予防なんかが期待できるそうです。
すごくないですか?単純に美味しいだけじゃなくて、体にも良いんです。
参考:農研機構「水出し緑茶に含まれるエピガロカテキンのマクロファージ食作用増強メカニズム」(最終アクセス:2025年5月31日)
- 風邪やインフルエンザの予防
- アレルギー症状の軽減
- 抗酸化作用
- 生活習慣病の予防
美味しい水出し緑茶の作り方
最後に、実際の作り方をお話ししますね。


基本の分量(750ml分)
- 水:750ml(軟水推奨)
- 茶葉:15g(ティーバッグなら3〜4個)
- おすすめボトル:ハリオのフィルターインボトル
作り方
ボトルや急須を煮沸消毒または食器用洗剤でよく洗う
清潔なスプーンで茶葉を入れる
新鮮で甘みの強い品種(深蒸し茶、玉露など)を選ぶと、より美味しくなります。
常温または冷水をゆっくり注ぐ
氷水を使うとさらに甘みが引き立ちます。(ちょっとした裏ワザ)
抽出時間は好みで調整してOKです。
3時間でも十分美味しいですが、4〜6時間でより深い味わいになります。急いでいるときは短めに、時間があるときは長めに。
抽出完了後、すぐに茶葉を取り除く
超シンプルです。
よくある質問(FAQ)
まとめ|正しい知識で、水出し緑茶は安心して愉しめます


というわけで、水出し緑茶の「危険説」について考えてみました。
結論としては、全然危険じゃないです。
- 常温放置による菌の繁殖 → 冷蔵保存すれば解決
- カフェインの摂りすぎ → 常識的な量を飲めば問題なし
- 茶葉の品質問題 → 新鮮なものを選べば大丈夫
どれも「当たり前のこと」を守れば済む話なんです。
それよりも、水出し緑茶の素晴らしい効果に注目してほしいです。
カフェインが少なくて甘みが豊か。
睡眠の質を向上させて、免疫力アップも期待できる。
夏の水分補給にも最適。
正しく作った水出し緑茶は、体にとって本当に優しい飲み物だと思うんです。
今年の夏は、ぜひ水出し緑茶を楽しんでみてください。
この記事で紹介した茶葉や道具を参考に、お気に入りの一杯を見つけてもらえたら嬉しいです。
正しい知識さえあれば、毎日安心して「涼と癒し」を生活に取り入れることができますからね。
暑い日も、冷たくて優しい水出し緑茶で乗り切りましょう!

